トレッキングに必要な道具等で最も重要な物は靴だといったが、私にとって次に重要なものは帽子である。「なぜ?」と思う方は髪の毛が豊富であるか、頭の日焼けに無頓着な方であろう。ハゲでハチマキ?意味わかんない。私の家系は代々禿頭で、35歳ころかにとみに前髪が後退し、頭頂部も薄くなり、45からは短髪にし、55からはベリーショートにし、62歳からはカミソリで剃り上げている。髪の毛がないと、高高度で紫外線を浴びると日焼けを越して火傷になるのである。その予防には帽子が第一なことは、禿同胞は肯いてくれることだろう。そこで今回は帽子の特集を掲載した次第である。いかになりますことやら・・・

今年引退の帽子の話から

自然公園管理員を今年度(令和3年3月)で辞める。主に冠っている帽子は、汚れてもいいという理由で10数年前に買ったモンベルの紺色の帽子である。年代の古さはmontとbellの間の4つ菱が入っていることからわかってもらえるだろう。その後いくつか買ったが、捨てられずにいたのは、冠るときに具合がいいからである。頭と耳の距離と帽子の丸みが一致しているフィット感が重要なのである。それでもかなり傷んできた。見栄えはすでに失われていたが、古女房同様捨てることは出来なかったのである。そうではあるが、今回一つの区切りとして、帽子の引退を決意した訳である。

今年で引退するモンベルのキャップ

このほかの帽子として、登山に冠っているのはゴアテックスの青いもの、夏用のメッシュタイプのもの、ベージュの薄い生地のものとキャップが3つある。そして雨用のゴアテックスのハットが1つあり、その日の天候、時季により使い分けている。ゴアの青は頭からの汗を中にためて、つばから汗が滴り落ちるのでガンガン登る時は不向きである。そんなときはメッシュタイプが良い。その中間ということで最近買ったのがベージュのキャップで、最近はもっぱらこれを愛用している次第だ。ゴアのハットは雨の日の草刈りなど蒸れる作業に重宝である。虫除けネットをしてもキャップと違い耳を刺されることもない。

トレッキングで冠るキャップ3点

普段使いの帽子

普段冠る帽子はまた別にある。いくつも買ったが今残っているのは写真のキャップである。真ん中は秋春用、左のは冬用のフリース地、右のは白いキャップが汚れたので最近求めたメッシュのものである。シーズンで使い分けているのだが、最近ハンチング帽も愛用するようになった。紺の縞模様が秋春用で、白は夏、左の赤いのは冬用になる。別にハゲを見せたくなくて冠っているわけではない。夏は日除け厚さ対策で、冬は防寒である。防寒にはニット帽を晩秋の登山時に忍ばせていく。スキー用も含めるとニット帽は10個ほどある。衣装ケースのところどころに生息しているので正確な数が不明である。最近買ったのは、モンベルのつば付き耳覆いニット帽であるが、まだデビューしたことがない。

タウンユースのキャップ3点

その他の帽子として

それ以外の帽子としてハットがある。ここに挙げたのはお出かけ用の5つだが、ひょいと冠る普段使いとしてもう2つある。お出かけはトレッキングばかりなので冠らないし、ハンチングを冠るようになってから御無沙汰している現状にある。こんなにあるのに帽子で冒険したことがない。野球をしてた頃はチームなので真っ赤なものもあったが、いざ買うとなると無難の虫が出てしまい、精々赤のハンチング程度になってしまう。トランプ米大統領の赤はもう無いのである。それ以外で冠る帽子に、作業用のキャップが2つ、麦藁帽が1つ、雨の菅笠が1つ、ヘルメットが2つ作業小屋に架かっている。帽子は日除け以外にケガ防止の用途がある。帽子を冠っていても何度頭を擦りむいたことだろう。頭の傷を他人に問われたことはほとんどないが、傷を覆い隠してくれる毛の多い人が羨ましくてならない。

夏用(前列2点)、秋冬用(後列)
著者

わたるくん

1955年生れ 登山を頻繁に行うようになったのは退職後、地元の山岳会に入ってから。 2017年から2020年まで山形県自然公園管理員(鳥海国定公園)。

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