2015年3月に退職し、4月から観光振興課に再雇用されることになった。このころは百名山のうち半分くらいは登りたいものだと思っていたにすぎない。そこで選んだ山は、百名山中最も低い山筑波山である。6月6日6時46分発のいなほ4号に乗った。上野に着いたのは11時14分。まずは東京観光。子規庵、田端文士村、大龍寺で子規の墓に詣で芥川龍之介居宅を見た。上野鈴本で夜席を聞き、初めてのカプセルホテルへご宿泊。

帰りのバスから筑波山を望む

つくばエクスプレスで筑波山へ

翌7日、日曜日、新御徒町からつくばエクスプレスに乗り、つくば駅に降りた。駅前からはバスで筑波山へ、つつじヶ丘で降りた。レストハウスで少し休憩、9時過ぎ女体山に向けて登山開始した。弁慶七戻り、胎内めぐりを通って女体山877mへ、1時間ほどの登山であった。晴天の日曜日とあってたいそうな人出で、展望台にはたくさんの行列、スカイツリーが望めた。外国人の方も多い。何しろ百名山中登山者数ナンバー1はこの山である。御本殿へのお参りは早々に済ませ、男体山に向かった。売店が立ち並ぶ観光地はすっとばして、御本殿に詣ですぐに筑波山神社に下山した。登り下り、休憩合わせて3時間、あっという間に終わってしまった。

展望台は人、ひと、人、遠慮してたら何十分もかかる

東京に戻り、同級会する

バスでつくば市内に戻り、モンベルのカメラ用ウエストバッグ6450円を購入。つくばエクスプレスから京浜東北線に乗り継いで北区王子駅で降りた。この日はいわゆるふるさと会、庄内やわた会の総会が開催されていた。総会が終わると中学の同級生が数人集まり2次会を行うのに参加したのである。夕方、会長さんたちと別れ、同級生8人と秋葉原に移動して、旧交を温めた。昭和44年度卒業の私たちは、高校進学率が前後の人たちに比べて低かったことを後で知った。勉強ができても就職しなければならない(定時制進学も含めて)最後の世代なのである。川崎、府中、船橋に帰る人もいる。9時お開きとし、秋葉のカプセルに入った。

サヨナラする前に秋葉原駅前で

皇居、靖国神社、スカイツリーへ

登山以外の趣味として、お城めぐりがある。天守も好きだが石垣が好きなのである。桝形や櫓をみると想像が膨らむ。一部しか公開されていない日本最大の城、江戸城に向かった。清水門から田安門を抜け、靖国神社に向かった。遊就館で零戦を見た。本物は迫力十分。まだ時間があったので東京ソラマチまで行ったが列に気後れしてスカイツリーはまた今度にした。東京駅16時37分発とき332号に乗車、酒田に着いたのは21時を過ぎていた。晴天と友に恵まれた幸福の3日間、2015年に登る9座の最初の山があっという間に終わった。

零式艦上戦闘機、投入当初は優勢だったが、米軍ヘルキャットなどの投入により劣勢に
著者

わたるくん

1955年生れ 登山を頻繁に行うようになったのは退職後、地元の山岳会に入ってから。 2017年から2020年まで山形県自然公園管理員(鳥海国定公園)。

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