リンゴを買うため産直に寄る
焼岳を下山し午後2時過ぎ沢渡に着いた私は、真っ先に梓湖畔の湯に行く。一昨年9月末、槍と穂高から下山した際に立ち寄った日帰り温泉である。沢渡には数々のホテルがあり日帰り入浴を行っているためか、前回同様入浴者の数は多くない。千円と少しの現金を持ち受付に向かったら、PayPayで払えるようになっていたので、車にスマホを取りに戻り入浴料を支払う。露天風呂もあるが内湯だけで済ませ、二日ぶりの風呂を堪能した。妻からの指令「産直からリンゴ購入」を果たすため最初に道の駅風穴の里に立ち寄る。ここは一昨年沢渡に入る前車中泊したところだが、日暮れに入ったので店舗は閉まっていたため入るのは初めてになる。中年夫婦がソフトクリームを舐めている小屋を左に眺め店に入る。クリが2袋あるだけでリンゴはない。ジャムと手ぬぐいを買い帰ろうとしたらおばさんがリンゴの包を入口の棚に置いているので、秋映1袋400円を買い求めた。続いて新島々を過ぎたあたりで果物屋の幟が見えたので、急遽立ち寄る。3人のお婆さんが店番している。傷んでいる物は安く、そこそこの物はそれなりに高いため、値段の基準を合わせるのが難しい。結局、ジョナゴールド一袋1200円を購入し、これで妻のミッションは最低限果たしたと認識する。
道の駅「今井恵みの里」は恵みの宝庫
今夜は駒ケ根近くに車中泊できるところを探さなくてはならない。事前の調べでは、伊那から駒ケ根までは道の駅はないので、10㎞ばかり南にある飯島町の「花の里いいじま」を第1候補にしていた。そこで最短距離で塩尻入り、国道153号で駒ケ根に至るルートをとることにする。国道158号を波田で右折し塩尻鍋割穂高線を南下し、しばらく行くとリンゴ、ブドウの幟が見えた。そこは道の駅「今井恵の里」であった。土曜日とあって午後4時半でもお客さんが30人はいる。外のテントにはブドウとリンゴの箱が並んでいて、とても安い。指で品質を確かめようとする客におじさんが「さわるな」と注意する。モモじゃないんだからと思いながらも、柔らかくされてはかなわないのでもっともである。テントを抜けて店舗に入るとそこは果物ワールドだった。贈答用、または形のいいものは店の前のテントであつらえるが、自家消費あるいは近所へのプレゼント用ならここの袋詰めで良い。果樹農家が丹精込めたリンゴとブドウがわんさか並べられている。シナノスイート450円を2袋買って店を出る。正に恵みの里というに相応しい所だ。さっきの1200円は何だったのかと悔いるが、しぁない。帰宅後日ごろお世話になっている方へ届けた。
台湾料理店で酢豚定食
午後5時半ころ塩尻市内を通過するが、開いている店を探せなかったので三州街道、国道153号を南下する。辰野町に入ったところで台湾料理の看板が照らされているのが目に入る。御飯が食べたかったので無台の駐車場に車を入れ、店に入ると果たして最初の客であった。テレビの見えるテーブルに着き1080円の酢豚定食を注文する。こってりした定食にパクつき最低の杏仁豆腐で締め、店を出る。伊那市を過ぎ駒ケ根市に入り、明朝左折する道を右手に確かめなおも南下する。国道はバイパスになりナビの示す道を離れ直進すると道の駅の案内が現れる。2016年のまっぷるには載ってない道の駅「田切の里」であった。広い駐車場に車は3台ほどしか止まっていない。道の駅いいじままでは5㎞ほどだがここのほうが駒ケ根に近い。午後8時、缶コーヒーを買い、トイレを済ませ車中泊となる。