2018年を終えて日本百名山に40座登ることができた。全登は無理としてせめて75座、つまり4分の3の頂から風景を見たいと思っている。そこで、残り35座を体力のある65歳までの2年間で登るプランとして、19年は北アルプスの奥まっていない山を主として登り、20年は南アルプスと残りの日帰りできる山に登ることにした。そこで東日高速道路㈱が毎月出している情報誌に折りこみされている道路地図に、百名山を赤三角の印しを付け、登った山は緑色に塗った。そうやって次に登る2つ、3つの山を選び出すのである。
19年目標の山とは・・・
こうして19年に登る目標の山19座を次の通り選んだ。越後の山として、越後駒ケ岳、巻機山、苗場山の3座。秩父の山として、甲武信ヶ岳、金峰山、瑞牆山、大菩薩嶺の4座、立山、後立山の山として、剱岳、立山、鹿島槍ヶ岳の3座、北アルプスの山として、槍ヶ岳、穂高岳、焼岳、乗鞍岳、笠ヶ岳の5座、中央アルプスの山として、木曽駒ケ岳、空木岳の2座、南アルプスの山として、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳の2座である。これらは比較的近い位置にあり、3日あるいは4日で、縦走あるいは車の移動で登ることができる。期間は6月から9月までの4か月だが、過去4年間、8月は一度も遠征登山していない。19年はなんとか1回は行きたいと固く誓った、が・・・。
山歩きチラシで即、北岳申し込み
選んだ19座のうち、小屋泊りしなくてはならない山は、剱岳・立山と槍ヶ岳・穂高岳、笠ヶ岳、鹿島槍ヶ岳の6座である。剱岳と立山は2泊、槍・穂は3泊必要で、笠ヶ岳と鹿島槍ヶ岳は縦走なしの1泊泊りと想定した。登る時期は、剱岳は7月の半ばから下旬ごろの雪の残るころに、槍・穂は8月下旬から9月の雪のないころの平日とした。後は、天気と妻の勤務次第で日程を調整するという訳である。ところが、4月、地元旅行社の庄交トラベルの山歩ツアーチラシに、北岳、間ノ岳、6月下旬、2泊3日、8万円の記事を見つけ、さっそく申し込みをした。2年前に燕岳から大天井岳、常念岳の縦走ツアーに参加し、酔っ払いガイドの遅歩で痛い目に遇っていたのでどうかと思ったが、夜叉神峠から広河原は行ったことがないので、次の山行の参考にしたいこともあって申し込んだのである。
予定外は更に中国・四国の山行に
早くも予定外の山行を決めた私は、さらに予定外の行動をとることになる。5月に入り晴天が続いていたのと自治会長を辞していたのである程度時間を都合できるようになっていた。また、妻が友だちと熱海旅行に行く計画をずっと前に告げられていた。そこで残雪のない中国・四国の山行を思い立ったのである。中国地方には伯耆大山があり、四国には霊峰石鎚山、西日本第2位の高さの剣山がある。それに近畿の2座、大台ヶ岳と大峰山を加えた計5座の山行を計画したのである。誠に持って当初の計画はどうなったのか、よく言えば臨機応変の山行計画となってしまった。この5座は一本道なので昭文社の登山地図は買わず、トレッキングコースガイドと百名山地図帳と国土地理院の地形図で間に合わせることにした。中国・四国のるるぶを買い、ついでの観光として松江城、出雲大社、原爆ドーム、厳島神社、高野山、比叡山を計画に加え、2019年5月19日の日曜日早朝、大山に向け出発した。