2018年の8月も遠出の登山をしないで過ぎてしまった。お盆の月は何かと慌ただしく、これで4年連続登山なしである。それでも8月31日から9月2日まで県外登山鹿島槍ヶ岳を計画していた。雨続きの予報に30日午後に山小屋にキャンセルを連絡し、晴れ予報の山を探し、岩木山と八甲田山に登ることにした。31日の秋田は曇り空、十二湖を一周し、不老不死温泉で深浦マグロステーキ丼を食べ温泉入浴、ワサオと立佞武多を見て弘前市内の居酒屋で一杯。1日は午前中雨なのでお城を見て岩木山神社参拝後8合目から登山、温泉、居酒屋、ラーメン。2日は5時半ホテル出発し6時40分酸ヶ湯から左回りに八甲田山に登り、ワニcomに入り、夕方酒田着で一件落着の山行を行った。
八ヶ岳連峰は長野、山梨にまたがる巨大山塊
9月に入りいくらか晴れが続くようになった。さて、どこに行こうか。憧れの八ヶ岳連峰、八ヶ岳、蓼科山、美ヶ原、霧ヶ峰の4座に行くことにした。八ヶ岳連峰は長野県と山梨県にまたがる巨大な山塊である。八ヶ岳と一口にいうが、夏沢峠で急峻な南八ツと蓼科山に接する北八ツに分けられる。また、霧ヶ峰は白樺湖を挟んで蓼科山の西にある八島ヶ原湿原と最高峰車山を周遊するハイキングが堪能できる。また、美ヶ原は松本市の東に位置する標高2000mの大草原の広がる溶岩台地で最高峰の王ヶ頭からは北アルプスが一望できる。9月13日10時半、酒田を出発し、山梨県は道の駅小淵沢に着いたのは日が暮れようとしたころだった。夜8時ころからの雨は朝になっても止まないので、八ヶ岳は後回しにし、蓼科山から登ることにした。
7合目蓼科神社鳥居から登山開始
県道484号、八ヶ岳エコーライン、国道152号、県道40号を通り白樺高原に入った。夢の平林道を登り七合目駐車場へは7時25分に着く。天気が悪いこともあってか、駐車場には3台しか止まっていない。7時50分、蓼科神社鳥居をくぐり登山開始。コースタイムは2時間15分、標高差630mと体力的にも技術的にも優しい山だ。シラビソの林に苔むした岩の中のガレ場の道を徐々に標高を上げてゆく。霧で煙る登山道に倒木が目立つようになってくる。中小の浮石と放り投げたようにバラバラに散らばる倒木をクロスステップしながら登る。約1時間で将軍平にある蓼科山荘に着いた。ここは3つの登山コースの合流点であるが、宿泊者がいないのだろうこの時間になっても人の気配がない。標識に従い山頂への道をとると、すぐに大きな岩が積み重なる岩場の登山道になった。
鎖場を登れば広く平らな岩場の山頂に
予想以上の巨岩の連続である。朝まで降った雨で滑りやすくなっているので心して登る。鎖のかかる急な岩場もあるが、手掛かり足掛かり、三点支持で登る。苦闘20分で山頂ヒュッテが見えてきた。Тシャツが掛けられていることから営業小屋であることがわかる。山頂案内板を横目に山頂に上がると、一面岩の台地が広がるなかに、三角点と山頂を示す細く白いかつ誠に頼りない標柱が一本傾いで立っている。近くには石の祠とマッチ棒で作ったような鳥居が建っている。平らな山頂、つまり尖がっていない山頂は数々見ているが、岩塊に埋め尽くされた山頂はここが初めてである。山頂台地は見渡せるが、四方の山は雲の切れ間が細く、どこがどれやら全くわからない。記念写真を撮りながら眺望を20分待ったが駄目だった。1時間強の下山で7合目駐車場に着き、霧ヶ峰に向かうことにした。